主催者以外のキャラバン参加者紹介

右田隆

一人芝居「Return to Article 9」を広島原爆ドームなど、各地のストリートなどで行い続けている俳優。

「Return to Article 9」は、ベトナム帰還兵のアメリカ人アレン・ネルソンのTVドキュメンタリー「9条を抱きしめて」を見て感動した、戦争のない日本で暮らして50年の右田が、同書をもとに自らシナリオを書き、広島原爆ドーム前や国会前や米軍横田基地前などあちこちの路上を中心に、日本語及び英語で自ら演じ続けている一人芝居。

 

原爆ドームでのパフォーマンスはすでに斎藤勝監督によって映像化されているが、この8月にはニューヨークのグラウンドZEROやベトナムでもこの一人芝居を演じ、それは映画化される。

 

全身全霊で演じる入魂の一人芝居は観る者の魂を激しく揺さぶる。

 

アレン・ネルソンは、1947年生れの黒人で、ベトナムに派兵されて数えきれない殺人を繰り返し、生きて帰国するも、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、ホームレスになって、かつて同級生だった女性に出会い、「今は教師をしているのだけれど、私の生徒にベトナムの話をしてくれない?」と頼まれ、引き受けたところ、ある生徒から「ミスター・ネルソン、あなたは人を殺しましたか」という質問された。アレンは長い沈黙の時間を経て、そしてつぶやく、「殺した」と。一緒に涙を流し駆け寄る子供たち。戦争の真実を語ることの大切さを強烈に感じとった彼はPTSDを脱し、沖縄に来て9条と出会い、「9条は神様の贈り物だ。いかなる国の、いかなる軍隊よりも強力だ」と確信し、1996年に来日して以来、なんと1000を超える学校や様々な集会等で講演活動を行って来た。今は石川県のお寺に永眠している。  

 

Return to Article 9 at Genbaku Dome, Hiroshima Trailer

右田隆 プロフィール

福岡県出身 1967年10月30日生まれ 
身長:188cm  体重:88kg  血液型:O型

◇特技
 殺陣/空手/英会話

◇経歴
 俳優座養成所で演技を学び小劇場で実践し、大劇場やミュージカルなどの経験も積み現在は川崎市の高校や中学で重松清さんの作品を一人で演じている。